コーヒーの値上げから考える

2021年11月6日土曜日

飲み物 地球温暖化

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▽コーヒー豆の相場が上がり続けているようで、我々が飲むコーヒーにも影響が出ている。ネスレ、UCC、AGF、キーコーヒー、スターバックスなど多くのメーカーの家庭用コーヒー製品、コーヒー専門店や喫茶店、カフェでも値上げする店舗が増えている。COVID‑19の世界的な流行の影響で、船やコンテナが不足し、海上輸送の運賃が上昇しているのが原因のようだ。コーヒー豆というのは日本国内でほとんど生産されていないので輸入するしかない。沖縄で生産している方がいるそうだけど、全国に広がらないのはやはり適地ではないのだろう。

しかもCOVID‑19だけの影響ではなく、生産地での記録的な寒波で霜が降り、大打撃を受けてしまったようだ。日本での生産が沖縄という暖かい地域でしか生産できないように、コーヒー豆は寒さに弱い。霜の影響を一度でも受けるとすぐに枯れてしまうようだ。身近になりすぎたコーヒーがそこまでナイーブな植物なのかと驚いてしまう。しかも霜だけではなく雨が降らない干ばつの被害も受けているようで弱り目に祟り目である。気候変動や温暖化への対策が世界的な課題で、COP26が現在開かれているけど、地球環境が悪化すれば我々の生活に与える影響は大きい。動物や植物にとっても迷惑な話だろう。

そう考えると、遠くから運ばれてくるコーヒーはあまり飲まないほうがいいのかもしれない。気候の影響はこれからも受けるし、世界的な需要も増えている。森林が切り開かれてコーヒー農園が無秩序に増えることは避けたい。貧困国での生産は児童労働や生産者の搾取的な構造もある。それが広く認知されて改善されることを考えるとおそらく今後コーヒーが安くなることはない。そもそも今までが安すぎたのだ。私は所沢に住んでいるので地元の狭山茶を飲んでいればいいのだけど、コーヒーを断つことができていない。情けない話である。

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